そして痛い彼女

で・・・今は
元々根っからお笑い好きの彼女はM-1後からチュートリアルに嵌る
しかも男前の徳井派ではなく・・・ブサイクな相方福田派?


さすがの私もこれだけはどうも賛同しかねる


とは言え・・・最近の数ある彼女の貢献度を祝して
『何が欲しい?私がしてやれる範囲の事を言ってみなさい!!*1
『ナマでチュートの漫才が見たい!!』
『へ?そんなんでいいん?』


恐るべし・・・チュートリアル!!
まったくもって侮っていた・・・
全然チケットが取れない!!


結局・・・オクにて倍ほど出して単独ライブのチケットゲット!!*2




もちろんオクだった事もあり1枚だけ!!
『自分で行ってよ〜付いて行けへんから・・・一人で行って』


所が大阪から地下鉄谷町線に乗り換えて谷町9丁目まで・・・
そこから徒歩で10分から15分?


ん〜甘いな!!甘い!!と思いつつも・・・
行きだけは付いて行ってやる事にした!!


確かに恐ろしく方向音痴の彼女一人では到達出来なかったかも・・・
『ちゃんと憶えてよ〜帰りは一人やねんから・・・わかってる?』
『うん!うん!わかってるよ〜』
って完全に上の空・・・おまけにスキップしてるし・・・恥ずかしい・・・他人のフリしよ


会場の玄関で見送り*3
何となく嫌な予感しつつも会場を後にする・・・


6時半開演だから2時間か2時間半で終わるだろう?
遅くても10時半には戻ってくるやろ・・・


案の定・・・9時過ぎに自宅に電話が入る・・・
『ママァ〜どうしよ〜!!財布忘れた!!お金ない・・・』
『は?何て?』
『Tシャツもポスターも買われへん・・・最低〜』
『いやいや・・・そんな事はどうでもええねん!!帰って来られへんやんか!!あほ〜』


帰り地下鉄のきっぷ売り場が混雑するといけないと思い辛うじて往復買ってあった
でもJRはどうする?
このバカほんまのアホや〜
『一駅分ぐらいある・・・一駅買う・・・だから神戸駅の改札にお金持って来て・・・』
『・・・わかった・・・また連絡して・・・』


ホッとしたのも束の間・・・
悪寒の走る電話が入る
『ママァ〜どうしよう・・・完全に迷った・・・ここどこかわからへん・・・』
血の気の引く音が聞こえる・・・
『真っ暗でわからへん・・・どうしよう〜』
と・・・ほとんど半狂乱な声
ブチッ?!
『もしもし?もしもし・・・?』


その後何度電話かけてもつながらない・・・
泣きたいのはこっち!!もう絶対あのアホ一人でどこにもやらない!!
おまけにその後はパパに責められじい様ばあ様になじられ・・・
妹達まで泣きじゃくる・・・


待つ身の長い事長い事・・・1分がこれほど長いとは・・・
もちろんいい事なんか思いつかない!!良からぬ事最悪な事・・・


およそ30分後にやっと電話が・・・
『何やってたの〜!!このバカ〜!!』*4
『電池切れたぁ・・・最悪・・・今、やっとJRまで来た・・・テレフォンカード持ってたから・・・今から○時○分に乗るから・・・スゴイ事あってん・・・帰ったら話す』
ブチッ?!
『もしもし?もしもし?・・・もしも〜し!!』


散々人を心配させておいて・・・何がスゴイ事!!絶対帰ったらしばきまわしたる〜


スゴイ事
会場を後にして・・・辺り真っ暗で見知らぬ街・・・右だったか?左だったか?
既に迷子・・・何度か会場に戻ったり行ったり来たり・・・ほとんど半泣き


携帯の電源は切れるはお金はない・・・まさに泣きっ面に蜂?


そこに男二人の人影!!
あ・・・チュート
思わず駆け寄る・・・
『お疲れさまでした・・・すごい良かったです!!握手して下さい・・・』
快く握手してくれる売れっ子のお笑い芸人


『あの・・・すみません・・・ついでに地下鉄の駅どこですか?』
『は?』
『あ・・・近くまで行くから一緒に行く?』
『え・・・はい・・・お願いします』
『遠くから来てくれたん?どこから?』
『神戸・・・』
『え・・・そりゃまた・・・微妙な・・・』


こうして・・・彼女は今や人気絶頂のお笑いコンビを駅までナビさせた・・・らしい


『何でサインもらわんかったん?』
『えぇ〜そんなん・・・めっちゃテンパッてたから・・・はぁ〜帰れて良かったぁ〜』


夢見る16歳・・・夢を夢見る16歳
夢をリアルに変えていく・・・♪

*1:どんな親子関係や?

*2:クッソ〜思ったより高くついた!!

*3:あ〜甘い甘い・・・なんて甘いバカ親!!

*4:半狂乱の号泣状態!!