『Titus Andronicus』茶屋町編
今日も雨・・・雨・・・雨・・・
心はすっかり青山なんだけど、身体は茶屋町を歩く・・・*1
実はMM参戦までに3つの舞台を観る予定☆
その一つ・・・オグリくんの『タイタス・・・』観て来ました
すでに各お部屋にてご存知の通りシェイクスピアでニナガワ作品
ニナガワ作品は今回で3回目!!本当に毎回毎回・・・素晴らしい演出
まさに観客と舞台が一体となる舞台作り
ホール外には衣装やら小道具、大道具が所狭しと置いてある
興味深気にみんなつい触ってみたり・・・*2
棺には赤いリリアンでグルグル巻きにした透明の人形、透明に赤いリリアンを垂らした頭・・・浅黒い肌をした赤ん坊*3
それらが舞台に上がると残酷でおどろおどろしく見えてくるから不思議・・・
あの数十本の赤いリリアンが血生臭く感じてくる・・・
復讐に復讐に復讐・・・殺戮に殺戮に殺戮・・・
目には目を・・・歯には歯を・・・*4
今も昔も多少様変わりしたとは言えやってる事は変わらない
平和な日本で良かった・・・とも、この昨今では言えなくなって来た
私が観た3作品全てに出演されてたこの舞台のタイトルロール、吉田鋼太郎さん
本当にホール一杯に通るいい声で長いセリフを朗々と語る
彼の悲しみ苦しみ怒り・・・そして哀れみ・・・その全てが一つ一つ胸にずっしりと
伝わってくる
そのあふれんばかりのパワーしかと受け取りました!!
それに対極して輝くばかりの美しさの中に恐ろしいほどの策略を繰り広げるタモーラの麻実れいさん
とても美しく丁寧に一語一語重みある話し方
本当にキレイ・・・悪い・・・かわいい・・・憎らしい
何なんでしょうあの首から肩への美しいライン
1970年に宝塚入団ですって!!さすがに私でさえ子どもやないですか!!
一体いくつなの〜??
大きな息子がいるにもかかわらず皇帝を手玉に取りタイタスとの立場を逆転させる
しかも息子より若い愛人を持ち・・・*5
その愛人オグリくん事エアロン
テラコッタの肌に鋼のような身体・・・
その褐色の肌に白い歯と白い目が効果抜群!!
目をひん剥き威嚇する表情で語るセリフはまさに鳥肌もの・・・
ん〜でもこの表情・・・どこかで見た事ある・・・誰かに似てる・・・*6
ただ・・・最後の最後まで悪い男エアロン
でも・・・何で?何でここまで悪いの?
生い立ち話す時も『今まで生きてきてこのかた・・・いい事なんぞしたことがね〜』
みたいな事を言ってタンカを切るんですが・・・なんでそうなったのよ!!
背景がまったくわからない・・・???
誰がこんな悪い子ちゃんに育てたの〜?
自分の子ども出来た事で多少は変りつつ・・・?*7
あとは皇帝鶴見さんも良かったし・・・
真中さんも良かった・・・でもこの人はセリフない後半がいい!!*8
タイタスの弟壌さんも良かった・・・*9
最後に子役の少年がイイ*10・・・ラストシーンの叫びは藤原くんを彷彿させましたね・・・声とか表情とか・・・でも声つぶれへんかったかしら・・・このあとすぐソワレやのに・・・っていらぬ心配してしまった