『贋作・罪と罰』・・・by 野田地図

贋作・罪と罰

今回もまたmmoohさんの代理で観させてもらいました*1 *2


ドストエフスキーの『罪と罰』、スタンダールの『赤と黒』・・・学生の頃覚えましたよね?
でも・・・もちろん読んだ事はない


多分難しい話なんだろう・・・って思ってました
難しかったです・・・・
幕末の日本に置き換えて、おもしろ可笑しく構成は組まれてるので入りやすいのですが、なかなか感情移入は難しい




まずなんと言っても舞台!!四角いまるで土俵のような舞台
舞台の先の観客がついつい気になったり・・・*3
マスクしてる人が多くって・・・つい数えてみたり*4
舞台の周りには色んな色形のイス達*5・・・と俳優人
それぞれ舞台に立ってない時はイスに座って効果音までやる*6
例えば引き戸の音はそろばんをガラガラと・・・
戸を叩く音はイスを木槌で叩く・・・一寸の狂いなしに
あと驚いた事に・・・白い半透明のシートを舞台に敷いて雪に見立てたり・・・暗幕代わりにしたり・・・ポチプチっと妙な音がするなっと思ったら
なんと梱包する時に使うあのビニールのプチプチ言う丸く空気入ったやつ*7
ついつい指でつぶしてしまうアレ・・・なんです*8
よく観ると柱に見立てたポールにすべてこのシートを巻きつけてあるし・・・机もそのシートで作ってあるし・・・とにかく度肝を抜かれる・・・


時代は江戸幕末の時代・・・にも関わらず衣装がまた面白い
パーカーに袴やったりGジャンに袴やったり詰襟学生服に袴やったり・・・
その足元にはみなスニーカー
みなさん曰く『月星のセッタ』『アキレスのセッタ』『ナイキにアディダス・・・』
松さんの真っ赤なライダー風ジャケットに袴・・・素敵でした
その袴も普通のテキスタイルじゃなくってドレープ感や動きがあるポリ素材で勇ましさの中で女らしさを忘れない・・・そんなイメージを作ってました


松さん本当に素敵・・・声もいいしよく通る
あっさりしたお顔立ちでメイクも濃くないのに美しさは際立ってました
はっきりとした語り口調でセリフもよく聞こえる
誰かさんみたいに口からかなりしぶきを勢いよく飛ばしてました・・・
でもやっぱり育ち?
どんな格好をしようとも男のような荒々しい言葉だろうが滲み出てくる品の良さは隠し通せるものではありませんね
マクベス夫人・・・どんな品のない言葉を言わされようとも彼女なら美しい言葉にさえ聞こえるかもです


nekozoさんお薦めの新太さん・・・吉原が初見だったのですが
今回はなんと爽やかに通る声・・・まるで20代の若者のように*9
前の役があまりにも悪い男だったので今回はいい人で少し物足りない感じ
でもこの人は本当に舞台の人なんだなぁ〜って改めて思いました
この人にしかない素敵さ・・・わかってきました


少し・・・残念だったのが宇梶さん*10
最初出て来た時は驚きました・・・すごいメイクで*11
風邪だったのでしょうか?声がイマイチ通らない?
こもった感じの声だったんでセリフも聞こえにくかったんです*12


野田さん・・・出演されるとは知らなかったんでこれもびっくり
会社勤めの頃の友人で当時『夢の遊眠社』が好きで・・・一度付き合って観に行ったんですがどうしても受け入れられなくって・・・それ以来*13
まるで湯婆婆みたいな頭でお婆さん役を好演・・・
でもどうしてもそのカナキリ声は受けつけませんでした・・・*14


2時間通しての舞台・・・みなさんのまさに体当たり的演技と舞台転換の面白さは本当に凄い!!
芝居しながら小道具大道具も全てやる
新しい形の芝居を観れて良かったです
何と言ってもパンフレットが安い!!ありがたい!!*15 *16 *17


そうそう・・・ただカテコで一度も笑わなかったな・・・松さん*18

*1:mmoohさんは私の為にチケット取ってくれてるみたい?

*2:とてもいいお席でした・・・本当にありがとうございます

*3:その観客席はほんの3週間前はエドガーがもがき苦しんだ場所・・・

*4:8人もいた・・・自分の為、人の為いい事だ

*5:これらがすべて小道具に変身

*6:もちろんメインキャストも

*7:わかります?

*8:わかります?

*9:それが逆に笑える?

*10:かなり期待してたので・・・

*11:唐沢さんの三世次みたい

*12:お前に言われたない・・・でしょうが;苦笑

*13:ま!若かったから?

*14:青島さんのいじわるばあさんは好きだった・・・なんやねんそれ

*15:1000円やったし・・・

*16:最近ずっと高かったし・・・

*17:でも映画のパンフみたい・・・

*18:最後まで英やった